金ちゃんきつねうどん
毎度久々の更新です。
先日仕事で徳島と愛媛に行ったおり、たまたま地元企業「徳島製粉㈱」の話題になり、徳島製粉と言えば「金ちゃんヌードル」やで!
という感じになりました。
金ちゃんヌードルとは、西日本を中心とする一部地域で販売されているカップ麺で、徳島製粉の看板商品です。
東京出身のぼくには馴染みが薄いですが、静岡で一度食べた事がありました。
なんというか、某大手から販売されている◎ップヌードルの類似品的なもの? なんていうと一部の人から叱られそうですが、具はタマゴ、エビ、肉、シイタケ、ネギと、ほぼ一緒。肉はコロチャーではなく薄切りです。発売時期は1973年と、◎ップヌードルの2年後(68年に「金ちゃんラーメン」という袋麺は発売済み)。
ちなみにカップの素材は一般的な発砲ポリエチレンではありません。ギザギザした内側とつるっとした外側で、プラスティック素材の2重構造であります。
一部地域では◎ップヌードル以上に市民権を得ているそう。沖縄もそうらしい。
「土曜日に学校から帰ったら、お昼は金ちゃんヌードルですよ」「わたしらは金ちゃんヌードルで育ってますから」愛媛と徳島の方からは、そんな熱いコメントもいただいている。
味はうまいです。これをずっと食べていたら、たぶんぼくも「カップ麺と言えばこれ!」みたいになっていたと思います。
前説が長くなりました。すみません。
今回紹介するのは、同じく徳島製粉から発売されている「金ちゃんきつねうどん」です。
金ちゃんヌードルを愛してやまない方から、是非にと勧められました。
愛媛県内のスーパーで買いました。
ジャーン!
カップの素材は金ちゃんヌードルと同じ。しかし、注目すべきは熱湯5分!
けっこう長めだ。麺はそこまで太くないのに。
具は正方形のお揚げにかまぼこ、ネギとシンプル。というかアレといっしょ。
こちらも金ちゃんヌードル同様、一部ではど◎兵衛以上に愛されているそうです。
揚げは某社のものより少し小さい気がする。味付けはこちらの方が濃いめ? 食感は、以前はゴムのようだったらしいですが、近年改良が加えられたのか、違和感はありませんでした。スープは、ちょっとだけスパイス的な? ものが効いていて、ぴりっとした印象。もちろん関西風のだしです。麺は、5分だと長いかと思いきや、ほんとうに5分がちょうどいい様子。伸びにくいのかもしれません。もちっとした食感で◎。
で、全体的な味はと言うと、うまいです。うまいですが、違いが… 違いが正直あんまりわからない。
こうなってくると、もう値段だけかもしれない。
調べた結果(メーカー公式HPより)
●金ちゃんきつねうどん=160円(税抜き)
●ど◎兵衛=170円(税抜き)
個人的には、金ちゃんきつねうどんに軍配が上がるかな〜
ふたもしかっり閉められるしね。
インスタント食品も、こういう地域性はおもしろいと思う。
地域の人に愛されるローカルなやつがあるのだ。
カップ麺業界はかなり競争の激しい世界だと思いますが、地元民の愛をいっぱいに受けて、「金ちゃん」ファミリーにはこれからもがんばってほしいですね。
できれば近所のスーパーに金ちゃんきつねうどんを置いてほしいな。
悶
日本語は実にすばらしい。
人の感情の機微を的確に表す、繊細な単語がたくさんある。
そのすべてを上手に使えるようになりたいものであります。
悶々てのも、実にいい。性欲に限らず欲求不満なさまである。
ここは薬研掘(やげんぼり)。広島市中区にある歓楽街で、中国地方最大と言われる。
まさしく悶々とした欲望渦巻くところである。
出張で訪れた日曜日。残念ながら客も客引きもほとんどおらず、なんだか寂しい感じ。
適当に歩き回って写真だけ撮ってきた。
噂のマントラの実態は掴めず。
せっかく広島に来たのだからと、適当な店で広島風お好み焼きを食べる。
ビールを飲む。客も店員もみんな、鉄腕ダッシュに夢中だった。
味はそこそこおいしかったと思う。ノールックで焼くおやじさんの左腕のリストバンドがいかしてた。
出張でも、旅の一種だと思いたい。
旅に出たら、一人のことが多い。できることが限られてくる。
できるだけ、その土地の人たちの熱気に触れていたいと思う。
だから繁華街へ行って、写真を撮りながらプラプラする。
そうやって時々面白い出会いがあったりする。
そういうのが、ほんとうに楽しい。
ぽくぽく
どうもぼくは、自分で勝手にブログのハードルを高めていたきらいがあります。
なんだかまとまった文章が思いつかないからと、遠ざけてきたようで。
しかしながら、ブログというのは気軽に更新するものでもあると思うわけで。
父さん、ぼくは気楽に気長にブログを書いていきたいと改めて思いました。
先々週は出雲に出張だったので、とりあえず行った出雲大社です。
正式には「おおやしろ」と言います。
参道です。ゆるっとした勾配が絶妙な気がしました。
有名なやつです。本殿はこの奥です。もっとでかいしめ縄も、これより西側にあります。詣でるところが多すぎて少々迷うのも、行ってみないとわからないことでした。お気をつけ遊ばせ。
稲佐の浜です。大社から歩いて20分。夏の炎天下なら地獄。
国引き伝説の残る浜で、神様がたくさん集まってこの浜辺でなんやかんややる。という感じだったと思います。
出雲大社には、日本中の神様が集まってきます。
そしてそこで、あいつとこいつをくっつけよう。あいつはあいつのことが好きだけど、くっつけてはやるまい。
そんな相談をしてるとか、してないとか?
「出雲縁結び空港」
高知龍馬空港といい米子鬼太郎空港といい、徳島阿波おどり空港といい。
中四国の空港の愛称は、いささかひねりがない気がする。
いいのかな。いいんだろうな。それが西っぽくて。
ちなみに空港に着陸したあと、飛行機のキャプテンから乗客にこんなアナウンスがあった。
「本日は、定刻前の出発にご協力いただきまして、誠にありがとうございます。みなさまのご協力のおかげで、ゆとりをもって到着することができました。さらに、フライト時間に余裕があったため、通常よりもゆっくりとした速度での飛行となりました。それによって、通常よりも燃料の消費が少なくてすみました。一般の自動車約10台分に相当する、500リッターの節約です。これにより、CO2の排出量も抑えることができました。重ねて、お礼申し上げます。最後に、みなさまに素敵なご縁がありますように。」
※一部記憶が曖昧な箇所もあります。ご容赦ください。
キャプテンしゃべりすぎだよ!
イメージと違いすぎるよ!
って、みんな心の中でつっこんでいたことでしょう。
そんな旅でした。
絶品タンメン
絶品タンメンというのが、小笠原の父島にあります。
まだあるのかな?
むかし、というほど昔ではありませんが、小笠原諸島の父島に2航海分滞在したとき、三日に一回くらい食べてました。
小笠原は東京都といえど、やはりさすがは離島でして、物価が高いのです。
絶品タンメンはたしか750円くらい。
絶品てほどではなかったと思いますが、まあ食べてました。
それに加えて時々島寿司を食い、ごはんお代わり自由のとんかつ屋にも行きました。
お金がなくなると、スーパーっぽいところで豚汁うどんばかり買って食べました。
ちなみに島寿司というのは、たしかサワラの漬けの握りです。ワサビではなくからしでいただくのが島流ですね。うまいです。
帰るときには長い船旅に備え、島寿司2人前と、とんかつ弁当を用意してもらったものです。まったく贅沢な旅でした。いやはや……。
そんなどうでもいいことを、ぼんやりと思い出しては懐かしむ。
近頃はそういう感じです。
千歳行きスカイマークの機内から見た富士山
空気が澄んで、とてもよく見えました。
夕陽の色もいい感じです。
登る気にはなれないけれど、見る分には富士山ていいですよね。やっぱり。
最近海にも山にも行ってない。旅もしたいな。
友人に触発されて、久々に更新したのでした。
求めろ解脱
年末年始、旧友を訪ねてネパールへ行ってきた。
ネパール連邦民主共和国。インドと中国の間にある細長い国です。
沢木耕太郎の深夜特急ではなかなかハッピーな書かれ方をしていて、前々から気になっていたのです。
じゅんやくん、どうもありがとうございました。
すてきな事がたくさん起こって、何か書かないともったいない気がするので、記憶に残っている事をてきとうに記します。
とりあえず値段が安かったので関空を利用しました。
なかなかにしんどいので、多少高くついても成田を選ぶべきだと思います。ぜったい。
中国南方航空で往復したわけですが、広州でのトランジットも短くて、そのへんはナイスでした。
機内食は牛丼ぽいやつ。まずくはないが、全然うまくもない。
広州に着陸する前、機内モニターでストレッチ講座みたいなのが始まった。
なんとなく見てたら、客の大多数が参加していたので驚いた。
日本人の団結力を垣間みた気がする。いいのか悪いのか。
14:00に関空を出て、現地時間の22:30頃、カトマンズの空港に到着。
イミグレのおっさんは夜更けにだらだら仕事してて、さっそくいい感じだ。
空港まで迎えに来てくれた友人と握手を交わし、自宅へ招いてもらった。
ニューエベレストモモ。
最高にうまい。
スープがたまらない。
翌日はだらしなく起きて、町を歩いた。
友人が案内してくれた。
まず、モモを食って腹ごしらえ。
モモはネパールの餃子みたいなやつ。もともとはチベット料理らしい。
日本でも食える。
ヤク?の肉だったか。 とりあえずうまい。
「ニューエベレストモモ」というのは店の名前。首都カトマンズにある繁華街「タメル」の北の方に店を構えている、かなりの有名店だ。
店内はこんな感じ。
殺風景。いや、シンプルなのだ。
イスに座ったとたん、勝手にモモが運ばれてくる。
すばらしいシステムだ。
一皿40ルピーくらいだったかな。
1ネパールルピーが、およそ1円です。
初日から、噂の名店の味に出合えてよかった。
タメルはこんな感じ。
けっこう興奮する。
人も物も、いろんなものが混在していていい。
あと、ばったもんのノースフェイスが溢れてる。
なんつってもネパールにはヒマラヤ山脈があるからな。
交差点みたいなところ。
地元の人が利用する市場みたいなとこ。野菜はけっこう何でもある。
肉
ちょっとうまそうな飯
耳を掻きながらみかんを売るおっさんと、まじめに落花生を売るおっさん。
どっちもいいし、どっちでもいい。
寺院の塗り直し。仏陀の目がくにゃってしてる。
ダルバール広場。世界遺産らしいけれど、写真は撮りづらい。
昔の王宮の広場で、市民の憩いの場みたいな感じか。
観光は入場料がいるようだけど、取られたり取られなかったりといい加減。
そのへんもすごくいい。
夕方からは自転車を借りて、ふらふら走ってみた。
舗装されていない道も多いので、腕がぷるぷるします。
父さん、ネパール人はけっこう優しくて親切です。
いい国だと思いました。
一日の半分近く、停電しています。
お金がないので、発電した電気を隣国インドに売っているそうです。
なかなかおちゃめですね。
そんなこんなで、カトマンズの初日はハッピーに過ぎていったわけで。
特定秘密保護法案について
左から山本太郎議員、三宅洋平氏、島昭宏弁護士。
※iPhoneのズームなので汚くてごめんなさい
今日はたまたま誰かのFacebookシェアで見かけて、特定秘密保護法案についてのトークライブを見に行ってきた。
みなさんご存知の山本太郎議員と、今をときめく三宅洋平氏、それに弁護士でミュージシャンの島昭宏氏を含む弁護士団体によるものだ。
会場は文京区区民ホールの会議室。だいぶ微妙な感じだけれど、こういった趣旨になるとやはり断られたりするのだろうか。
三宅洋平氏については、実は結構前から気になっていて、特定秘密保護法もかなり気になっていた。会場が会社から近かったしちょっとおもしろそうだったので、とりあえず行ってみることにした次第であります。
会場はほぼ満席。ただ、予想より聴講者は全然少なかった。
三宅氏は無名ながらも今年の参院選で17万6970票も獲得しているし、最近ではラジオ番組にも頻繁に登場してるらしいので、もっと人がいると思っていた。
聴講者の4割ほどが比較的若い人であったことが印象的で、さすが山本太郎と三宅洋平
といったところであろうか。
それでも、白髪だらけのおじいちゃんもいた。
三宅氏は再三、特定秘密保護法を平成の治安維持法であると強調し、それがどれほどの恐怖であるのか。特定有害活動とはなんなのか。そうした不明確で不条理な草案の実態を、独特の身体に良さそうなリズムと柔らかさで訴えた。
なるほど、これは感情移入しやすいと思った。
わかりやすい言葉で、とうとうと話をすすめる。
ときおり語気を強めて、それが会場にいる人たちの気持ちを煽る。
ふしぎな一体感があった。
なんだかちょっと新鮮でよかった。
でもまあたしかに、秘密保護法はすごいと思う。
政府による国民の監視を肯定しているふうだし、今後、あらゆる状況で秘密保護法を盾に、あられもない疑いをかけられたりする可能性が出てくるわけだ。
なんなら、こいつ調子乗ってて気に入らないから、ぐらいで10年も投獄されちゃったりして。
ヒッピーとか、ほんと大変だと思う。
ブロガーだって危ない。
あとヒッピーとか、ヒッピーとか。
ヒッピーって、今どれぐらいいるんだろう。
それとやっぱり、表現の自由を奪われるというのが困りもの。
人は誰でも等しく、表現し続ける生き物だ。
芸術家だとか写真家だとか音楽家だとか小説家だとか。もうぜんぶそうだ。
悪法に怯える民衆は、しかたがないので静かに黙って暮らさなきゃならなくなる。
そこで三宅氏は、旧チェコスロバキアにおけるビロード革命を主導した、バツラフ・ハベル前チェコ大統領の話を持ち出した。(たぶん)
「ほんとうのファシズムとは、上からの抑圧で起こるものではない。民衆が、口を噤むことによって起こるのだ」
たしか、こんな感じだったと思う。
ぼくはなるほどと思った。
まさに今の日本も、人々は口を噤む状況に追い込まれていると。
たしかそんなふうなことを言った。
考えることを止めてはいけないし、発言することを止めてはいけない。
人というのは本当に楽観的で、確かにそれでなけりゃ生きられないわけだけれども、自分の目の前に不幸や困難がやってくるまで、その存在を頭の片隅では意識していても、殆ど忘れたように毎日過ごしてしまう。
この悪法についてだって、さほどの臨場感はないのだ。
これが施行された世界がどんなものなのか。
もっと想像して、自分の暮らしと重ねていかないといけないだろう。
口を噤めば思うつぼ。という訳なんだな。
ちなみに明日、日比谷野外音楽堂で集会があるらしい。
これにはいったい、どれぐらいの人が集まるのだろうか。
11月25日(月)の10:00〜は、この悪法についての地方公聴会が福島県であるそうです。ここではなんとしても、大多数の民意を届けたいところですね。
与党は急いでいるらしいです。
写真はなんの関係もないイモムシ。
緑は精神を癒す色ですからね。
しかし今の日本は、ほんとうにめまぐるしく変化しているな。
歴史の授業で今の日本の状況を勉強する未来の人たちは、けっこう大変なんじゃないだろうか。
マニッシュ
2013年11月17日
権現岳手前のピーク「ギボシ」(標高2700m)から見た富士山。
そういえば最近巷で、マニッシュ「manish」という言葉をよく見かける。
ファッション雑誌なんかではもはや頻出である。
調べてみると、女性が男性のような装いをすることだとか。
それによって、より女性らしい魅力を引き立たせるらしい。
ちなみにフランス語では、マスキュリン「masculine」と言うのだそうです。
ボーイッシュ「boyish」は少年のような。マニッシュ「manish」はもっとアダルトな感じなんだな。
最初に考えたのはやはりフェミニストなのだろうか? 笑
まあいいや。
とりあえず週末は、念願だった編笠山〜権現岳に挑戦してきました。
金曜日の雨は、山々に雪をもたらしていたようです。
編笠山山頂。観音平の駐車場からおよそ3時間。
奥に広がる八ヶ岳の山々を一望。赤岳〜中岳〜阿弥陀岳の稜線がすごくいい感じ。
イヌもいた。
優しい山容の編笠山と、沈んでいく太陽。編笠とは、これまた言い得て妙である。
青年小屋のテン場は、雪が20cmくらい積もっていた。
暇なのでテントの中から。月が明るい。この日はぼくのを入れても、3張しかなかった。
翌日はダイナミックに寝坊をして、なにをすべきか悩んだ。
でもやっぱり、権現岳に行きたい。
買ったばかりのチェーンスパイクを履いて、テントや着替えはデポして向かうことに。
青年小屋から歩くこと1時間弱、権現岳手前のピーク「ギボシ」に到着。
なかなかワイルドでいい感じ。富士山や南アルプスがよく見える。
鳳凰三山〜北岳〜甲斐駒ケ岳〜仙丈ヶ岳。どれがどれだかは正直あんまり。
ちなみに権現岳とは二つのピークからなる双耳峰で、西側をギボシと呼ぶ。
とくに東側を権現岳と言うらしいので、ギボシだけでは権現岳に登ったことにはならないらしい。
標高は前出のとおり、2700m。
ここから権現岳に向かう。
編笠山とはうってかわって、荒っぽい山容の権現岳。
結果から申し上げて、この日は権現岳登頂をあきらめた。
鎖場がおっかないのと、時間が足りなかったのと。
雪はあるもののまだ気温は高いため、溶けて足下はユルユルしている。
おまけに周りには誰もいない。時間もない。
「行ける行ける!」と必死に鼓舞してみたが、心は下山に向かっていた……。
ちなみに、下の写真で示した辺りであきらめた。
帰ってきてから、あきらめたことを後悔。
行けたと思うよ。なんて言ってくる自分もいる始末。
でもね、命あっての物種ですよ。
悔しいけれど、また来年。
いささか大袈裟だけど、そう言い聞かせて次の山行に思いを馳せます。
ぼちぼち、海にも行かなきゃな。
ありがとうございました。