特定秘密保護法案について
左から山本太郎議員、三宅洋平氏、島昭宏弁護士。
※iPhoneのズームなので汚くてごめんなさい
今日はたまたま誰かのFacebookシェアで見かけて、特定秘密保護法案についてのトークライブを見に行ってきた。
みなさんご存知の山本太郎議員と、今をときめく三宅洋平氏、それに弁護士でミュージシャンの島昭宏氏を含む弁護士団体によるものだ。
会場は文京区区民ホールの会議室。だいぶ微妙な感じだけれど、こういった趣旨になるとやはり断られたりするのだろうか。
三宅洋平氏については、実は結構前から気になっていて、特定秘密保護法もかなり気になっていた。会場が会社から近かったしちょっとおもしろそうだったので、とりあえず行ってみることにした次第であります。
会場はほぼ満席。ただ、予想より聴講者は全然少なかった。
三宅氏は無名ながらも今年の参院選で17万6970票も獲得しているし、最近ではラジオ番組にも頻繁に登場してるらしいので、もっと人がいると思っていた。
聴講者の4割ほどが比較的若い人であったことが印象的で、さすが山本太郎と三宅洋平
といったところであろうか。
それでも、白髪だらけのおじいちゃんもいた。
三宅氏は再三、特定秘密保護法を平成の治安維持法であると強調し、それがどれほどの恐怖であるのか。特定有害活動とはなんなのか。そうした不明確で不条理な草案の実態を、独特の身体に良さそうなリズムと柔らかさで訴えた。
なるほど、これは感情移入しやすいと思った。
わかりやすい言葉で、とうとうと話をすすめる。
ときおり語気を強めて、それが会場にいる人たちの気持ちを煽る。
ふしぎな一体感があった。
なんだかちょっと新鮮でよかった。
でもまあたしかに、秘密保護法はすごいと思う。
政府による国民の監視を肯定しているふうだし、今後、あらゆる状況で秘密保護法を盾に、あられもない疑いをかけられたりする可能性が出てくるわけだ。
なんなら、こいつ調子乗ってて気に入らないから、ぐらいで10年も投獄されちゃったりして。
ヒッピーとか、ほんと大変だと思う。
ブロガーだって危ない。
あとヒッピーとか、ヒッピーとか。
ヒッピーって、今どれぐらいいるんだろう。
それとやっぱり、表現の自由を奪われるというのが困りもの。
人は誰でも等しく、表現し続ける生き物だ。
芸術家だとか写真家だとか音楽家だとか小説家だとか。もうぜんぶそうだ。
悪法に怯える民衆は、しかたがないので静かに黙って暮らさなきゃならなくなる。
そこで三宅氏は、旧チェコスロバキアにおけるビロード革命を主導した、バツラフ・ハベル前チェコ大統領の話を持ち出した。(たぶん)
「ほんとうのファシズムとは、上からの抑圧で起こるものではない。民衆が、口を噤むことによって起こるのだ」
たしか、こんな感じだったと思う。
ぼくはなるほどと思った。
まさに今の日本も、人々は口を噤む状況に追い込まれていると。
たしかそんなふうなことを言った。
考えることを止めてはいけないし、発言することを止めてはいけない。
人というのは本当に楽観的で、確かにそれでなけりゃ生きられないわけだけれども、自分の目の前に不幸や困難がやってくるまで、その存在を頭の片隅では意識していても、殆ど忘れたように毎日過ごしてしまう。
この悪法についてだって、さほどの臨場感はないのだ。
これが施行された世界がどんなものなのか。
もっと想像して、自分の暮らしと重ねていかないといけないだろう。
口を噤めば思うつぼ。という訳なんだな。
ちなみに明日、日比谷野外音楽堂で集会があるらしい。
これにはいったい、どれぐらいの人が集まるのだろうか。
11月25日(月)の10:00〜は、この悪法についての地方公聴会が福島県であるそうです。ここではなんとしても、大多数の民意を届けたいところですね。
与党は急いでいるらしいです。
写真はなんの関係もないイモムシ。
緑は精神を癒す色ですからね。
しかし今の日本は、ほんとうにめまぐるしく変化しているな。
歴史の授業で今の日本の状況を勉強する未来の人たちは、けっこう大変なんじゃないだろうか。